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NPO法人 練馬家族会 :: 第37回 全国精神障害者家族大会 参加報告
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■ 第37回 全国精神障害者家族大会 参加報告

東京大会 2005年2月24〜25日
東京厚生年金会館

全国から259万人の代表2千人がこの大会に参集しました。
前回の大宮大会でお見かけした懐かしい顔や、北陸から九州からと会場で交流が生まれ、隣の席に座った人と胸の名札を見せ合い、話が弾みました。参加者の内、若い人の多くは福祉関係者でした。また、50〜70代の人たちのほとんどは、当事者の家族のようで、当事者を残しては死ねないとの思いで、良い情報を持って帰ろうと老体に鞭打って参加しているようにも見えました。「259万人の新しい地域生活支援を目指して」を謳っていましたが、壇上の発言を聞くかぎり、今までと変わりばえもなく、また、精神保健福祉法の法改正(グランドデザイン案)が示されると、これからの精神障害者の福祉や生活の不安の方が先立ってしまいました。会場からの質問に対しても「分りません」と答えきれないものが多く、全体的に論点のぼやけた大会と感じました。 

(会長 橋本)

司会者の話では、昨日の初日に続き、私が参加した2日目の25日も会場は1階2階とも熱気に溢れ、超満員の盛況のようでした。
2日目は、9時から11時半までのシンポジウム「精神科の治療と地域生活支援ってなに?〜東京都の実践から〜」で、①統合失調症の薬物療法、②作業療法、③訪問看護の定義と現状、④家族セミナー、⑤地域と生活支援、の5つのテーマについて講演がありました。
特に、①での吉祥寺病院の塚本院長の明快な語り口のお話が印象的でした。②〜⑤についても順次お話がありましたが、いかに多くの方々の支援を当事者がいただき、かつ社会資源を利用しながら健常者と共生の社会生活を営めるように、関係者の方々が努力をしていただいているかということが良く理解できました。
11時半から12時は、行政報告ということで、厚生労働省社会援護局障害保健福祉部精神保健福祉課長 矢島鉄也氏の「障害者自立支援法について」のお話しがあり、障害者自立支援法案の概要で、障害者自立支援法による改革のねらい(※いわゆるグランドデザイン案/本誌15号に掲載)の説明がありました。当事者を抱える我々は国の福祉行政が転換期にあると言うことで、これについて関心も高いわけですが、17ページもある資料を、僅か30分程度で端折り、早口での説明には、にわか期待外れ、消化不良だったのは私ばかりでなく、周りの方々のざわめきを聞いてもうなずける所でした。
さて、午後からの分科会では「新たな地域生活支援をめざして」という共通テーマで、5つの分科会が場所を分けて開催され、以前より当事者の就労について強い関心を持つ私は、迷わず、「働く夢は実現できる〜多様な働き方のフロンティアにつづけ〜」に参加しました。
困難に直面しながらも、種々の支援を得て社会の中で働き続けている方々、支援する方々、そして雇用主の方々の体験をもとに、働くことへの新たな工夫やチャレンジについて、様々な就労の状況を拝聴しました。ここでの発言者は、現在の仕事に行き着くのに長い年月をかけておられ、就労と言う目標に向かって、決して諦めないことが大切だ、という当事者や周りの支援者の皆様のお話に感銘を受けました。またジョブコーチ(※障害者の雇用管理を助言・援助する仕事/本誌3号で解説)の存在も大きく、大いに利用していく必要を痛感しました。

  (副会長 佐藤)

当日の資料は家族会事務局でご覧になれます。なお、来年の第38回大会は千葉幕張メッセ国際会議場で11/10〜11に開催予定です。

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