■ 日米精神保健秀作ドキュメンタリー上映会in練馬

5／30大泉学園駅前ゆめりあホールでPeople Say I'm Crazyを観て

監督、撮影、そして主演は21歳の時に統合失調症を発病したジョン・ガディガン氏でした。史上初めて、患者が自らの10年余を記録し続けた映画で、バンクーバー国際映画祭ドキュメンタリー部門審査委員特別賞を受けたそうです。その後、北米各地で上映され映画館は満席、家庭のテレビでも放映されているとのことです。
癌や難病等と闘う映像は、今、日本でも日常的にテレビ等で放映されています。そこで私達は知らなかった病気の実態や、病と闘っている実情を知ります。
障害の中でも遅れていた精神病と言われる病も、少しずつですがこの頃マスコミに取り上げられ、親の私としては、この病の情報の無さに困ったことがあったので良かったと思っています。知らないことは不安を大きくします。氷山の一角をすべてのように伝えることも困りますが「困った」を、これもたまたま係わった親として、あのジョン氏の親ではありませんが、伝える役目があるような気がしています。
「分裂とは、自分が分裂するということではありません。社会と分裂する、していくという感覚です。」とジョン氏は車を運転しながそう言ってました。私には印象的な場面で言葉でした。百聞は一見に如かずで、先ずは多くの方に見ていただきたいと思いました。

（理事 奈良谷）