■ 平成17年度 都連主催 上半期講演会 参加報告
6月11日(土)13:00〜16:00
世田谷区立烏山区民センター3階集会室
6月11日に、都連主催の講演会に出席して感じたことを述べます。
講師の山本誠氏は、1982年4月に八王子家族会が発足した時に、兄弟に精神障害者がいた関係で入会しました。その後、共同作業所を作り所長となり、また、地域生活支援センターの立ち上げに係わり、現在は生活支援センターあくせすの施設長並びに、「全国精神障害者地域生活支援協議会」の発行する機関紙「あみ」の編集長としても活躍されています。長年に亘り直接精神障害者と接触されてきた観点から、今回の自立支援法案を考えており、話し方は物静かでありますが、各項目の説明と問題点等についての解説には重みのあるものでした。
この法案を試案した厚生労働省は、先ず基本的には、良いものだという考えに立って出発しています。
当初は、精神障害者団体においても、他の障害者と同等の扱いが受けられる等と歓迎しました。しかし、細部が明らかになるにつれて「欠陥がある法律」であることが分かってきました。福祉サービスや公費負担医療費制度の再編等の問題を始めとして、精神障害者は、顕在化していない人が多く、サービス支援が行き届かない、また現在の小規模な作業所では移行するのが困難と考えられる等、身近な問題点が多々あります。一番の問題点は、当事者とその家族の目線に立って試案されていない点です。質疑応答では、12名の方が色々な観点から熱心に訴えていました。本案の施行は、平成17年10月からです。一部修正が検討されていますが、当事者を抱えている私達が関心を持って真剣に取組んでいく必要があると思いました。 (K.Y.)
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