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NPO法人 練馬家族会 :: 平成17年3月度定例会 報告
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■ 平成17年3月度定例会 報告

2005年3月25日(金)13:30〜16:30 
サンライフ練馬 2階会議室

家族会会員15名と見学の方2名、そして岩瀬保健師を交えての18名の参加者で、今年度最後の定例会となりました。
まず、橋本会長の挨拶があり、その中で「江古田ナイトバザール参加」と「NPO法人の認証終了」の2点が報告されました。
次に、各機関より署名依頼が来ていることが報告され、順次署名用紙が回覧されました。以上の報告の後、今回はフリートークとなりました。

● グッド・ニュース
Aさんの息子さんが、大学を卒業されました。『今後のことはまだ未定だが、とりあえず本人はホッとしているようだ』というAさんからの言葉に、参加者全員から「おめでとう」の言葉と共に拍手が贈られました。

● 見学者の自己紹介
Bさん:「10代の娘。保健相談所の紹介で参加。家族会がどんなところか見学に来た。」
Cさん:「30代の娘。20代で発病し、つい最近まで問題なく過ごしたが、主治医が変わったことが原因なのか、今は良い状態ではない。今後のことを考え、地域で活動する家族会を通して、練馬区の社会資源を勉強していきたい。」

この後、会員からの自己紹介も兼ねて、困っていることやアドバイスになることが順次話されていきました。

● 会員の悩み
娘も主治医との相性が悪く、何度も病院を変えようとしているが、現状維持で通院している。
作業所のメンバーとうまくいっていないのが悩みだ。
生活支援センター「きらら」に連れて行きたいが、昼夜逆転生活が続いているため踏み切れないでいる。
作業所に行っているが、人間関係がうまくいかないのか友達がいない。
作業所を勧められ見学に行ったが、不安になってしまい通所は断念した。
家から出ることがなかなかできないが、家事はよくやってくれる。薬の副作用があり、主治医に話しているが、話を聞いてくれない。
買物好きなので、金銭管理ができるようになってほしい。
服薬を拒否しているので、今は調子が悪くなっている。

● 会員のアドバイス
居直りの精神でここまできた。
「注意深く無関心」を家族会で教えてもらったことで、気持ちが楽になった。今は、良い関係を築いている。
家族会に出会ったことで、病気のことや社会資源のことが勉強でき、病気に対する理解が深まった。
地域の保健師さんとのつながりが大切なので、困ったときは、まず、保健師さんに相談すれば社会と地域との接点ができる。
親が元気になると、当事者も元気になる。また、当事者を通して、親は社会とのつながりができたと常に話している。
統合失調症という病気の症状を知るきっかけになったのは「ビューティフル・マインド」という映画だった。以後、当事者の病気を真から理解できるようになった。
思春期に心の病になると、親としては勉学の遅れを考えて焦ってしまうが、病気のことを勉強し理解を深めてほしい。また、治る希望を持つことも大切だと思う。
息子は調子は悪いながらも、地域の保健師さんやヘルパーさんの力を借りながら6年半の間、一人暮らしができたので、これからもなんとかなると自信が持てるようになった。

会員のトークが一巡した後、見学者2名の方から感想がありました。

いろいろな人の意見が聞け参考になった。皆さん、暗くならず明るく病気のことが話せるので驚いている。
先が長い病気だと思った。病名が医師によって変わるのだが、それについての意見を聞きたい。

● 保健師からのアドバイス
「診断した医師によって、必ずしも同じ病名になるとは限らないようです。それは、診断した時期によって病状が変わってくるからでもあるようです。」

ここで、練馬区の精神保健福祉についての簡単な紹介がありました。

「練馬区でも心の病気に罹患している人は多いため、区報でも年2回『心』をテーマにした記事を掲載していますが、その度に大きな反響があります。また、機会ある毎に、練馬家族会も紹介させてもらっています。」

その後、再びフリートークになりました。今後の家族会活動のためにも「地域の保健師さん」の手助けはなくてはならないという意見が多くありました。

● まとめ
精神障害者を持つ家族のためのNPO法人として、統合失調症に限定しないで家族を受け入れ、今後も活動をしていきます。
心の病も「早期発見・早期治療」で完治できます。そのためには地域での精神保健福祉啓発活動が大切です。保健相談所との連携プレーは必須です。

● 今後の課題として
診療は親と一緒は是か否かという話がありました。これについて、いろいろな意見がありましたが、時間切れのため、次回への課題になりました。

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