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NPO法人 練馬家族会 :: 平成17年度 総会 報告
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■ 平成17年度 総会 報告

2005年5月28日(土)13:30〜16:30
中村橋福祉ケアセンター 2階集会室

天候にも恵まれ、福祉団体練馬家族会最後の総会には、26人の参加者がありました。司会は佐藤副会長(新副理事長)が担当しました。

■第1部 家族会総会

先ず司会より開会宣言があり、その後、橋本会長の挨拶と進んでいきます。その中で、本日は福祉団体練馬家族会の最後の総会になりますが、発展的解散と捉えてください、という主旨の言葉が印象に残りました。
そして、事業報告と会計報告が各担当から報告されました。福祉団体練馬家族会としての最後の活動年度にふさわしく、たくさんの事業をこなしてきたのだなという印象を改めて持ちました。これもNPO法人化に向けての布石だったのかと思うと感無量のものがあります。また会計報告については、会報発行やホームページ等での情報発信を昨年度以上に行なったため、教育啓蒙費の占める割合が最も多くなったことで、NPO法人後も行政や社会に向けて、精神保健福祉の拡充を目指し、今以上の活動ができるよう、各々の会員の協力が必要不可欠だと感じました。また、会計監査担当者からの経緯と報告の中で、かつて会計監査を担当した際には、飲食費の割合が多かったのだが、わかりやすい帳簿かつ教育啓蒙費への支出が多く、会員としてうれしいものがある、という発言がありました。
その後、質疑応答となり、バス旅行は当事者も参加できたのか?という質問がありました。同伴者がいれば参加できるので、是非、今年度はいっしょに参加してくださいと、担当者から提案がありました。
そして、40年足らずの福祉団体練馬家族会の活動に終止符を打つ解散宣言が会長よりありました。「福祉団体練馬家族会会則11条に基づき解散宣言をします」と晴れやかな声が会場内に響き、参加者一同の大きな拍手とともに、旧福祉団体はここに有終の美を飾りました。その後、司会よりNPO法人立ち上げ宣言が高らかに発せられ、衣更えしたNPO法人練馬家族会が、再度大きな拍手で迎えられました。続いて司会より、理事の紹介とともに各業務担当も発表されました。記念すべきNPO法人初代理事として、責任ある立場を担う各自の表情には引き締まるものを感じました。
さて、過去の会報誌上でもお知らせしましたが、NPO法人後、今までの定例会は「家族交流会」という事業になります。工藤交流会会長(新副理事長)からの就任挨拶の中で、家族交流会は参加者全員で作っていこう、という話しがありました。最後に、NPO法人練馬家族会初代理事長の橋本より「これからも、会員一同の力を結集して夢の実現のために頑張っていきましょう」と、新たなる門出に向けての希望に溢れた挨拶があり、参加者一同笑顔と拍手で、第一部が終わりました。

■第2部 茶話会

山田理事お手製の「白玉餡」とお茶が各自のテーブルに配られ、先ほどまでの緊張した総会とは打って変わって、賑やかな雰囲気の茶話会となりました。先ず、5・6・7月の事業予定が報告されました。また、本日の総会の後、事務所がある江古田ゆうゆうロードでナイトバザールが開催されるので、お時間のある人は事務所に立ち寄って雰囲気を知ってほしいと、お願いがありました。また、5月のナイトバザールには参加できなかったが、7月にはバザーとポップコーンの実演販売をするので、バザー用品の提供とお手伝いの依頼もありました。3月のナイトバザールに参加した会員からは、うれしい言葉をたくさんいただき、地域と触れ合うことで当事者の社会参加の一歩になるのではないかという感想も持ちました。
和気藹々とした茶話会とは言え、個々の会員の悩みを出してもらうことで、NPO法人としての今後の事業展開のヒントもたくさん出てきました。その中で「ゴミ出し」のトラブルが多くあることが、アパートで一人暮らしをしている当事者を持つ家族から出されました。

  • 朝起きれなくてゴミが出せない
  • 融通がきかいないので、ゴミ出しの時間にこだわる
  • ゴミ出しがある日は緊張して眠れない
最近のゴミ出しのルールはうるさく、私でも緊張して朝早く目覚めることが間々あるのですが、心の病を持っている人にとっては、かなりの重圧であることを知りました。それがストレスになり、再入院してしまった、隣人とイザコザを起した等、いろいろな問題が出されました。また、ある区では、身体障害者や老人世帯向けの個別回収を行なっているという情報も出され、今後の事業として考えていってはどうかという会員の提案がありました。
その他、今回出された問題を列挙してみましょう。
  • アパートを借りる際に、精神障害者であることを不動産屋には話したが大家には告げていないので、トラブルが起きた際のことを考えると不安
  • アパートに個人的に尋ねてくる人(セールスなどの勧誘や宅急便)や調査の人(国勢調査など)等、知らない人が来るのが怖い
  • お金の管理ができない。電話代で月15万円支払ったことがある
  • 常に当事者といっしょなので、疲れてしまった。少しずつ親離れ子離れしていく努力はしているのだが、うまくいかない
  • お母さんも僕といっしょに死んでくれ、などと四六時中「死」を口にするのだが、どうしたらいいのだろう
  • 引きこもり状態が続いている

定刻の16時半が過ぎても「お開きにしましょう」の言葉が司会者から提案されずにいたのもうなずけるような、様々な家族の悩みが語られました。出口のない問題を一人で抱え込まず、こういった場で話すことが少しでも家族の癒しになれば、と思うと、今後の家族交流会とは、一番大切にしたい事業だと感じています。来月もたくさんの問題を遠慮せずに語ってください。

■総会が終わって

総会終了後、総会時に紹介された、江古田ゆうゆうロードナイトバザールを見物するために、会員の方々が三々五々事務所に参集され、賑やかな通りに椅子を出してビールを飲んだり、事務所内のコンピュータに向かって家族会のホームページを観たり、また、買物を楽しんだりしていました。事務所向かいの洋菓子のボンゴ前では「チョコバナナ」の販売があり、家族会の会員や当事者が何人かお手伝いをしてきました。揃いのハッピを着て、売り子をする当事者の姿を微笑ましく見守る家族の横顔を見ていると、この場所に事務所を持てて本当に良かったなと思うことしきりです。 

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